エッセンシャルオイルの品質の違いを徹底解説|グレードの違いや購入のポイント

そもそもアロマオイルとは

日本では“雑貨”として扱われ、ディフューザーやミストなどとして親しまれているアロマオイルですが、欧米では医療現場でも活躍し、アロマオイルの薬剤師がいるほどです。

では、一般に言われるアロマとはなんなのか。
簡潔にいうと「植物の香り成分を抽出したエッセンス」です。そんなアロマオイルは大きく2つに分けられます。

アロマオイル:エッセンシャルオイルや合成香料をアルコールや他のオイルで希釈したものを指す。
エッセンシャルオイル(精油):植物の花や葉、果皮、樹脂などから抽出した天然の成分で、純度100%のオイルのみ

純度の違いによって名称も変わりますが、内容物も違ってくるので、注意を払って購入する必要があります。

↓アロマオイルについて詳しくはこちらをご覧ください。

もちろんオイルが直接肌に触れる場合や、オイルの作用を期待する場合には純度の高いエッセンシャルオイルを選ぶ方が良いでしょう。また「ディフューザーなどで香りを楽しむだけだから、比較的安いアロマオイルで良い。」と言われる方もいますが、

アロマの匂い成分はとても分子が小さいので、鼻から入り①肺から血液へ嗅細胞から大脳へと直接働きかけ③皮膚表面から血液へ流れていくので私はどちらの場合もエッセンシャルオイルをお勧めしています。

質の悪い香料が使われている場合は、心身に影響を及ぼす場合もあります。

エッセンシャルオイル(精油)の見極め

アロマオイルではなくエッセンシャルオイルを購入するためのポイント

– POINT –
  • 成分分析表の有無を確認
    配合されている化学成分が何パーセント入っているのかが示されています。
    (精油は有機化学です。)
  • エッセンシャルオイル(精油)の表記の有無
  • 遮光瓶に入っているかどうか
  • 信頼できるブランドかどうか
  • 信頼できるショップかどうか
  • 販売員の方に尋ねる

同じブランドによる成分の違い

エッセンシャルオイルの原料は植物のみ。他の化学物質は一切混入していないので、同じメーカー、同じ産地のエッセンシャルオイルでも、収穫時の状況や土壌の状態によって成分の割合が変化していることがあります。
エッセンシャルオイルの有機化学や作用について詳しくなったら、用途によって割合を見て買うのも良いですね!

グレードとは

エッセンシャルオイルとは自然植物の香り成分を抽出した100%のオイルで、「植物のホルモン」と言われるほどたくさんの作用をもたらしてくれますが、現在では200~300種類が存在しておりブランドや商品の数も多く、消費量は生産量の2倍と言われています。

消費量が生産量の2倍?

それは「偽和」が世界中に多く出回っているからなんです。

偽和:香りが似た精油を混ぜたり、石油由来の合成成分を混ぜてカサ増ししているニセモノのことです。

既に医療品として扱いの多いヨーロッパので有名な商品は比較的安心して買うことができますが、まだエッセンシャルオイルが雑貨扱いである日本での購入には気を付けましょう。“偽和”低価格でインターネットで売られていることがあるので注意が必要です。

エッセンシャルオイルはグレード分けされることがあります。ですが、その定義は曖昧なものが多いです。

aroma_quality

品質の重要性

植物は光合成によって作られた化合物から、複雑な化学構造で作られた多様な成分で外敵やストレスから身を守っています。この有機化学構造を有する物質は他の生物に働きかけ、時には強い毒となります。

例えば、腐ってしまわないように抗菌・抗ウイルス作用を出したり、虫を寄せつけなようにしたり、時には繁栄のために虫を誘う匂い成分を出すこともあります。

東洋医学では古くから“生薬“として植物の力を借りていますが、そんな有効成分だけをギュッと凝縮したのがエッセンシャルオイルです。

だからこそ、品質がとても重要なんです!

そして禁忌や使用方法を理解して使うことが とても大切です。
日本ではアロマの歴史がまだ30年程、「雑貨」という扱いなので認知がされていない事も多いですが、この品質にはとても注意を払わなければなりません。

私は勉強するまで、アロマ=良い匂いとしか思っていませんでした。知らずにアロマトリートメントを受けていいました。お恥ずかしい。これがいかに怖いことなのか…

そして、精油は植物100%!もちろん、防腐剤も酸化防止剤も使われておりません。ということは劣化していきます

しっかり蓋を閉め冷暗所にて保管するのが基本ですが、それでも使用期限の目安は守りましょう。
特に柑橘系オイルは“圧搾法”で抽出されているので雑菌が入っている可能性もあり、半年ほどで使い切るのが良いでしょう。

それでも余ってしまったら!そういった場合は、お掃除や洗濯、虫除けや消臭剤などの直接体に作用しない方法で使うことをおすすめします!

品質と値段

なぜエッセンシャルオイルによって値段が違うのか。
基本的には植物の種類によって、抽出する部位や量が異なってくるので値段に差が生まれます。 

例えば、同じ花序から抽出する場合でも抽出量はこのように異なります。

Lavender_rose

他にも“開いた花を乾燥させてから抽出するマージョラム“や“花のついた枝先をそのまま抽出するローズマリー“など、植物によって部位が違えば手間も変わってきます。

また、ビターオレンジからは3種類のエッセンシャルオイルが抽出されますが値段が違います。

この中で1番値段の高いものは量の少ないネロリです。

また、同じ種類の精油でもメーカーや生産国によっても値段は違います。外国の農場はとても広く大量生産しているため安くできますし、人件費も国によって変わってくるので、価格に差が生まれます。

このように、価格の高い方が品質が良い。とは一概に言えませんが、やはり自然のもので手間暇がかかっているため、破格の安さで良いものは期待できないでしょう。
信頼できるショップで、相応の値段のものを買うことをおすすめします。

注意点まとめ

  • 100%のエッセンシャスオイルを選ぶこと
  • “偽和“のオイルを買わないようにする
  • 信頼できるショップから購入する
  • 禁忌や使用方法を理解する
  • 保存方法や使用期限に気を付ける
  • 安すぎるものは買わない

以上のことに注意して、楽しいアロマライフを送りましょう!

オススメブランド

Natural Touch

私が気に入って使っているのは「ナチュラルタッチ」のエッセンシャルオイルです。あまり日本で使っている方は多くないようなのですが、イギリスではとても信頼度が高く頻繁に使われているとても高品質なオイルです。
私はほとんどのエッセンシャルオイルと、キャリアオイルもこちらのものを使用しています!

ニールズヤード

こちらもイギリス生まれのブランドで、日本国内にも店舗やレストランを展開しており、アロマオイルの以外の製品も多く、私はこちらのフランキンセンスのスキンケア化粧品を好んで使っていました。信頼できるブランドです。

生活の木

日本で有名なハーブショップの生活の木。100程の店舗が全国にあり、直接匂いを確かめてから購入することができます。品質は良く、個人のサロンでもお見かけすることがあります。お店にはクレイやスプレーボトルなどアレンジに使える基材や道具が豊富にあるので、店員さんに聞きながらスキンケア作りにトライしてみることもおすすめです。

私はお医者産に「一生薬を服用しないといけない。寄り添っていかないといけないもの。」とまで言われた、ひどいアレルギー性鼻炎をアロマで改善することに成功しました!

自然の力で悩みを解決し、最高の自分に出会えますように…